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【二代目日記】シトカ豊漁

2011.04.13 Wednesday
本年のニシン漁も始まっております。最も価格が高いカナダ産は、予想を下回る漁獲(7,000t)でしたが、アラスカ・シトカ産ニシンは、大豊漁(20,000t)となりました。価格も大幅に下落するとみられております。これまでシトカ産はその希少性もあり、数の子市場では高い商品でした。日本の数の子メーカーは、前年にとれたニシンを翌年数の子に加工しますが、昨年も比較的豊漁で大量の繰越在庫ができており、各社とも本心は、取れないこと(=価格維持か、若干の上昇)を願っていたのではないでしょうか。ましてこれから漁獲の中心たるブリストルでの漁が始まるのです。

食味のみならず価格面で非常に大きな訴求力をもつロシア数の子にとって値差縮小の懸念はありますが、北米が下がればロシアとの交渉材料ができるので、結局はロシアが一番安くてうまかった、という状況は変わらないと思います。それがまた、ロシア産数の子に対する新たな信用を醸成すると期待しています。実は、昨年も一昨年に比べてシトカは値下げとなりました。中にはシトカ価格の下落傾向にに乗じて一気に買い増す企業もありました。ほとんど撃沈したようですが、これは数の子の価格弾力性のなさを無視したこと、または、メーカー側が卸値を下げても小売りの現場では価格が下がらないという現実を読み違えたからだと思います。

それにしても、と思うのですが、本年の日本市場を考えれば、昨年からの原料持ち越しの水準、震災による本年の景気動向もあり、漁獲枠があっても獲らない、というのが模範解答だったと思います。一方現地サイドとしては換金性が高く、人気の高いシトカニシンでひと儲け、との思惑があったものと思われます。

このように生産に関して需給状況を反映しないケースは各業界でよく見られます。原料価格が下がって業界が困る、というのは消費量が減って業界が衰退している証でしょう。

 

 

 

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