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【二代目日記】北方領土のはなし②

2011.10.09 Sunday
多くの政治家は、この2島先行返還+爾後の2島返還交渉継続ではなく、ナショナリズムの理解を得やすい4島一括返還を原則としてかかげてきました。4島返還の根拠は、戦中の日ソ不可侵条約ですが、これを盾に交渉してもいまさらラチがあかないのは自明です。自明であっても主張はする、これは外交姿勢としてはありでしょう。また、2島先行返還の現実路線をとるのも、外交姿勢としてはありです。

ただ、ナショナリズムへの配慮を考える前に、ロシアの立場にたってみれば、日本との間で譲歩的な領土問題の解決を図れば他の多くの国々との領土問題を解決しなければならなくなるわけで、国状に鑑みて4島返還は容易にできないと考えるのが自然でしょう。当時の外務省内でもこのくらいのことは分かっていたでしょうが、国民にいかに伝えるか、について、うまい言葉を持ち得なかったのかも知れません。これは政治家の仕事だったはず。あるいは外務省は日ソ不可侵条約の当事者という(余計な)自意識と先輩への敬意が強すぎたのでしょうか。結局いまは、日ロに加え、中韓というプレーヤーを増やす結果となり、戻るはずの2島も還って来ず、日本の北方領土交渉は失敗となりました。

ところでロシアがなぜ、中韓の資本導入を図ったか? おそらくここに資本を投下する余力がないからでしょう。2島返還を受け、これを日本が立て直していれば、残り2島についても十分協議の余地があったのではないか。地図を見てみれば、ロシアが資本を投下するには程遠く、この島がなくても、十分たる漁場を有しています。ロシアは、対日、対米軍事拠点以外の意味では大して固執する島ではない。ロシアにとっての4島は歴史的役割を終えているはずです。

北海道を車で走っていると、北方領土返還の看板を目にします。これを掲げさせている人に、これまでの経緯の解釈と今後の展望を聞いてみたい。かしこい主張を繰り返して結局は、身にならない結果を招くことは会社でも結構あります。

経営では不条理な場面は多々あります。当方に非はないのに一方的に被害をこうむり、賠償もされない、という場面です。当初は怒りに震え、相手に主張をたたきつけ、パワーゲームに持ち込もうとしますが、やりとりがスタックした時点で、路線変更を余儀なくされることしばしばです。しかしこれは利をうむ戦略変更かも知れません。
「本当に大事なことはなにか」「争いに、100対0の解決なんてあり得ない」この2点を考えることが解決を早めます。逆にいえば、自分が悪くても、0対100で不利な結果にはなりにくいのではないでしょうか。

 

 

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