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【二代目日記】大連シーフードショー②

2012.11.23 Friday
話は変わりますが、三陸の水産加工工場が猛烈な勢いで復興しています。震災前より規模を大きくして再建される工場が多いようですが、3/4支給される政府の補助金を活用し、どうせ作るなら効率的な大型工場を、というお考えでしょう。政府としては、統廃合をふくめたスキームを当初考えていたようですが、復興できる人から復興する、という進み方になり、力のある工場が規模を拡大して林立する状況に見えます。

しかし、北海道でも秋サケが2年連続の不漁、小型化。三陸でも往時10万トンあった鮭鱒の水揚げは2万トンにも満たない、とききます。サバや前浜の魚も減少、小型化傾向にあり、生産を埋める原料の調達も厳しくなるかもしれません。原料を集めるための乱獲が誘発されるかもしれません。以前、書籍を紹介したとおり、日本の水産物には漁獲制限が原則設けられていないので、隣に取られるなら自分が、という発想になりがちです。

私も、最近ようやく実感できるようになったのですが、日本の水産業は、前浜の水揚げ(地場の漁師が獲った魚)で支えられてきました。社会科で勉強した釧路、三陸、銚子などは、大量の水揚げがあり、これが地域の漁業と日本の食卓を支えてきました。しかし、水揚げが減少した結果、漁港も市場も加工工場も機能を十分に活用できない時代に入りつつあります。供給を補完するために海外から輸入された冷凍魚は、従来の漁港以外で(はたまた国外で)加工、流通されるからです。だから、前浜の水揚げが落ちるのは、日本の水産業にとっては非常に深刻な事態です。

今は、養殖のサケが市場にあふれ、国内外の多くの魚価に影響を与えています。一見、魚価の下落期にも見えます。しかし、私は実感としては世界の水産業は原料調達難の入り口にあると考えています。養殖のサケもあと1-2年で調整期に入ります。

水産業は、多少の調整を経つつも原料供給者主導で進むと思います。だから、日本国内でも産地や資源の管理は絶対に必要と思います。
大連シーフードショーの出展ブースの多さに、食傷気味になり、わが日本のことを考えていました。

 

 

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