CARIFOOD

インドネシアへの輸出

銀行さんからお声掛けいただいたインドネシア企業との食品商談会に出席しました。現地向け食材輸出はすでに事業の大枠が大分出来上がっているのだろうと思っていましたが、必ずしもさに非ず。特にハラル認証、輸入ライセンス、小口輸出、混載、コールドチェーンという、ハードルがあるため、輸入側、輸出側双方苦労しているようです。

一方、日本のスーパー、コンビニの現地展開は拡大しつつあります。おにぎり1つとっても、店舗が増えると具材調達量がふえるため、たとえば鮭であれば端材で対応していたものが、そういうわけにはいかない数量になり、別段の調達が必要になっているわけです。先日は鮭のフレークと切り身、また、ものはためしと身欠きニシンを送ってみました。結果が楽しみです。

水野和夫というエコノミストがいます。歴史経済学の論考を多く書いていますが、同氏の考察は私の腹に非常によく落ちます。
なかでも資本主義の発展は経済活動の空間(市場)を広げることで成し遂げられてきた、という分析は、当社がおかれた状況と今後のあるべき展開を示唆しているように思います。即ち、資本主義の発展は利子革命と市場空間の拡大によりもたらされたというのです。つまり、市場が成熟し飽和すると行き場がなくなった資金の利子は下がる一方、市場拡大のために、事業者は安価な資金を使って海外を志向し、その事業空間を拡大させようとします。大航海時代以降の新大陸の発見と東インド会社に典型的にみられる植民地経営による資源や富の移転、ひいては近代における帝国主義などもすべてこの線上のシナリオと整理されます。市場主義はフロンティアを創出し、それを食い尽くすことで拡大してきましたが、ついにはネットなどの仮想空間を立ち上げるにいたりました。その仮想空間も1000分の1秒の操作で利益を争うネットトレーダーが出現し、仮想通貨が破たんするに至り、残されたフロンティアはないのではないか、だとすると今のデフレ状況は肯定的にとらえるべき、というのが水野氏の分析です。

いま、日本の水産業(に限りませんが)がおかれているのも、飽和した市場と低金利です。つまり、歴史的に見れば海外に打って出るのは必定の環境といえるのではないでしょうか。海外でも既に水産品は消費されてきましたが、日本食の展開に沿って新たに創出される市場や、海の水産資源を食べてこなかった地域(中国やアフリカの内陸部)が購買力上昇とともに新たな市場を形成し始めており、大きなチャンスと考えています。

当社は近年海外市場への販売に力を入れ、順調に拡大しています。それがなぜなのか、今一度分析した上でこれまで培った買付力や海外との取引経験をもって地理的空間の拡大に努めたいと思います。新しい展開は、きっと楽しい仕事になると思います。

最新情報

7

Sep

外食産業ウィーク

先週、外食産業ウィーク@東京ビッグサイトに出展いたしました。...

詳細はこちら

12

Apr

【二代目日記】 生産の国内化③

国内化をコストや損益だけの面で図るのは容易なのですが、これは...

詳細はこちら

12

Apr

【二代目日記】生産の国内化②

国内生産化について、当初は「こんな風に考えているんですが、、...

詳細はこちら

記事一覧はこちら



©2013 carifood inc.